アキレス腱断裂後のケア

 バスケットボールでアキレス腱を2度も断裂したエンジニアの仕事をされてるM様にインタビューを行いました。

 M様は当院に2年ほど2週間に1回のペースで通って頂いております。座りっぱなしの職業(デスクワーク)の方やスポーツで体を動かしている方・以前の怪我により不安が残っている方に参考にしていただけたらと思います。

来院の経緯・キッカケ

 2回目(3年前)のアキレス腱断裂後、1年以上経っても足の張りが取れずにいました。また、仕事でも独立して間もなかったたためストレスが溜まっていたことから頭痛などの症状がありました。そんな時にスポーツで膝・腰を痛めてSABOTENさんに通っている友人から紹介してもらいました。体に鍼を打つことに多少怖さはありましたが、症状がひどくなっていたので初めて予約させて頂きました。

来院初回、当時の状態

 アキレス腱断裂後、患部の瘢痕組織によりファシアの突っ張り・筋緊張の左右差が著名に出ていました。患部だけでなく無意識に患側をかばって過ごしているため体幹部・下肢にも筋緊張の左右差や脚長差、股関節や肩関節等の可動性(詰まり)が診られ体全体のバランスが崩れておりました。

 体全体のバランスが崩れていたためデスクワークでも疲労が溜まりやすく眼精疲労や頭痛などの症状を助長しておりました。

施術内容

  1. ストレスやデスクワークによる疲労や筋緊張をとるため全身の手技
  2. 筋緊張緩和と自律神経調整を含めた鍼通電・トリガーポイント等への刺鍼
  3. アキレス腱断裂した下肢の柔軟性を図るため手技・カッピングによる筋膜リリース 
  4. 全身バランスが崩れたことで現れた肩・股関節の詰まりを患部の負担を減らす目的で手技または鍼にてアプローチ

通院後の状態

 定期的に全身メンテナンスを受けていただいたことで全身のバランスが整い、肩・股関節の詰まりが消失。アキレス腱断裂した側の筋緊張はまだ見られるものの不安無く運動が行えるまでになりました。

 現在は以前ほどの筋緊張と左右差が無くなってきたことから、アキレス腱断裂後のケアと併行して、長時間のデスクワークから来る眼精疲労や頭痛などに対し自律神経調整をメインに受けて頂いております。